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2008年も残すところあと数時間ですね。
みなさん、年越しの準備はおすみでしょうか  

今年は残業で授業を3回も欠席するという、ぐやじい  思いもいたしましたが、師匠のご好意で行われている補講で大いに助けられました。感謝です 

 本サイト『東江一紀親衛隊ё』ならびに当ブログでは、誤字脱字の嵐に支離滅裂な文章のオンパレードにもかかわらず、多くのかたに足を運んでいただき、感謝です 
(なにぶん学習者ゆえ、その辺は大目に見てやっておくんなまし~

また、お忙しい合間を縫ってコメントをくださった同門の諸先輩方にも、心より感謝申し上げます 
そして、親衛隊に加わってくださったπさんにも感謝。「ありがとう」 
来年のことは……、前回の投稿で鬼に笑われた(?)ので、今回は書きませんっ 

ということで(?)、感謝の気持ちを込めて、今年最後のひと言を――

東江師匠へ



Posted by ё
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シークと睡蓮の花シークと睡蓮の花
(2009/01/10)
ボニー ヴァナック

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2008年の「新刊のご案内」、最後を飾るのはこの  一冊です 

来年のことを言うと鬼に笑われるかもしれないけど、笑われたっていいもんっ 
本書は来年、2009年1月10日発売。ただ今好評予約受付中  でーす 

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父親の命を救うため、彼女は盗人になった。命より大切なものを守るため、彼は盗人を追った。
互いが、まだ顔を合わせたことのない結婚相手であることも知らず、宿敵となったふたりの運命は……?

19世紀エジプト。
イギリスの伯爵の娘キャサリンは、慣れない異国の街を懸命に走っていた。これは父を救うため……そう自分に言い聞かせながら。
悪辣な墓泥棒に父を人質にとられ、古代の財宝の在り処が記された地図を手に入れるよう脅された彼女は、ラムセスという男から地図を盗んだ。そして今、そのラムセスに追われていた。虎のような鋭い目をした美しい男に。必死に逃げるキャサリンだったが……。

♥。.゜♡゜.。♥。.゜♡゜.。♥。.゜♡゜.。♥。.゜♡゜.。♥。.゜♡  (✿◡‿◡ฺ)


本書は、著者のデビュー作で、RWAベストヒストリカル賞を受賞した『砂漠に眠る秘宝』(翻訳:村山美雪さん)の続篇で、前作を凌ぐ冒険と官能に満ちたヒストリカル・ロマンスだそうですよ、みなさん



「続き物」ということで、前作も合わせてご紹介いたしましょう~

砂漠に眠る秘宝 (ランダムハウス講談社ロマンス文庫) (ランダムハウス講談社文庫)砂漠に眠る秘宝 (ランダムハウス講談社ロマンス文庫) (ランダムハウス講談社文庫)
(2008/03/01)
ボニー ヴァナック

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(✿◡‿◡ฺ)  ♡゜.*:.。.♡.。.:*.゜♡゜.*:.。♡.。.:*.゜♡゜*:.。.♡.。.:*.゜♡

RWAベストヒストリカル賞受賞作。
古代エジプトの秘宝をめぐるエキゾチックで官能的なヒストリカル・ロマンス!

古代の予言に導かれ、美しき黄金の髪の乙女は誇り高きシークの腕に抱かれる――

19世紀エジプト。考古学者を志すエリザベスは、発掘に参加するためアケトアテンの地を訪れた。彼女にはもうひとつ目的があった。不治の病を宣告された祖母のために、この地に眠る秘宝を探すこと。伝説によれば、その秘宝には不治の病を癒す治療法が書かれているという。しかし、初日から謎めいたシークに邪魔をされ、秘宝探しは難航する。しかもその男に会って以来、エリザベスは予言めいた奇妙な夢を見るようになって……。

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 本サイト『東江一紀親衛隊ё』

Posted by ё
                                      

忘年会写真の使い回しですみませぬ……


2008年12月25日、午後10時45分。
クリスマス当日のこんな時間にこんなサイトに遊びに来ているあなた 
わ~い、わ~い  お仲間ですなあ~! 
勤勉な翻訳学習者か独り者かは聞きませんが(笑)、なにはともあれ、ようこそ~

東江師匠から勤勉な翻訳学習者への  クリスマスの贈り物  、「ほ・し・う通信」の第9回「「楽天翻訳家、転落にすくむ…」を  本サイト『東江一紀親衛隊ё』のほうにアップしておきましたよ~ん 

本来なら明日、金曜日のアップなのですが、クリスマスだっつうのに8時間も会社でパソコンに向かい(とは限らないが)、わき目もふらず帰宅したかと思うと、充血した目でまたマイPCに向かって原文とにらめっこしている(はずの)あなたに、ささやかなプレゼントです 
納得のいく1文が書けますように……

さて、 のクリスマスはというと……
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幸せな結婚はパンケーキの匂いがする幸せな結婚はパンケーキの匂いがする
(2007/08/28)
モラグ・プランティ

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 寒い季節には「熱い冬を」ということで、ёさんは「カリブ海を舞台に繰り広げられる熱いロマンス」 炎 『ターコイズブルーの海の誘惑 (フローラブックス)』を紹介されていました 

 今日ご紹介するロマンスは、疲れた心を癒してくれますよ  わたしにとっては、ロマンスに対する見方をがらっと変えてくれた作品です flower

 主人公のトレッサは38歳。アラフォー世代ですね。ニューヨークの人気フードライターとして活躍中。自分の住むアパートの管理人ダンに一目惚れ、三カ月後にはプロポーズされて、めでたく祭壇へ は-と だがすぐに、ダンを愛していない、愛せない、愛せそうにないとつぶやく毎日がはじまってしまうのです。しかも夫の親族が苦手だったり、昔の恋人とのロマンスに酔ったりと、トラブル続きなのです がっくり

 本当に結婚が正しい選択だったの? 頭を抱えるトレッサを助けてくれたのが、亡き祖母バーナディーンのレシピと回想録でした レシピに載っていたのは、グーズベリー・ジャム、蜂蜜ケーキ、食パン じっくり焼いたクローブ・ハム、アイルランド風シチュー 料理 どれも素朴な家庭料理です。子どものころの懐かしい味を再現しようと奮闘するなかで、トレッサは今まで見落としていたことに次々と気づかされます。気づきのなかには、ちょっぴりほろ苦い思いも…… 汗;; 

 そして静かにトレッサの心を動かしていったのが、意外な事実を告げる回想録でした。トレッサから見て、祖父母は、50年の幸せな結婚生活を全うした理想の夫婦でした jumee☆prom3 だが回想録を読みながら、トレッサは知るのです。料理上手で、穏やかに暮らしていたと思っていた祖母には、胸のうちに秘めた思いがあったことを

 何か派手な事件が起こるわけではなく、登場人物も普通の人ばかり。でも、いやだからこそ、ほんのり心に染みいる話です。地味で、滋味にあふれた料理のような味わいを楽しんでください clover  ちなみに、レシピ付きですよ にっこり 

 それでは皆さん、楽しいクリスマスを リース 赤ワイン 

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 本サイト『東江一紀親衛隊ё』
Posted by π



今年も「ユニ・カレッジ年末恒例の無礼講」、いわゆる「忘年会」が本の町  、神田は神保町で開かれました 

じつはわたくし、その日は会社の(部の)忘年会で、その前の週にあった会社の(本社および全支社合同のホテルでの)忘年会もけっていたので、ぎりぎりまで出欠を悩んでおりました。
まあ、悩んでいたのはほかにも「(盛大な)忘年会って、苦手なのよねえ~」ということもありましたが……

でも、クラスメイトの温かいお誘いの言葉もあり、会社の忘年会ではわが師匠に会えないということで(当たり前ぢゃ)、部で一番下っ端のくせに、立て続けに欠席宣言 
しかーし  
 の選択は正しかった 

東江師匠忘年会に出席されるのかどうかわからなかったのですが、行ってみたら、ちゃんといらっしゃいました  
師匠にお会いできただけでなく、ユニ・カレッジ講師陣も勢揃いで、『翻訳の基本―原文どおりに日本語に』でお世話になった(?)宮脇孝雄先生をはじめて生で拝むことができ、約2年ぶりぐらいでしょうか、柿沼瑛子先生ともお話をすることができましたし、師匠にひっついていたら、加藤洋子先生にはなんと名刺をいただいてしまいました 

、一応自分名刺を持っていたのですが、それは「友達用」に作成したもので、とても加藤先生にお渡しできるようなものではなかったので「見せるだけですよ!」とお見せしました。
すかさず師匠が「見せるだけですか?」と突っ込む 
うん、見せるだけ~ (次回名刺を作るときは“ふつ~う”のにしておこうっと……)

とまあ、クラスメイトにも無事会えましたし、師匠のお弟子さんたちのお顔もちらほらとお見かけし、ほんわか気分で、ユニ・カレッジ校長おすすめの「料理とデザート」をつまみに3杯ほど(だったかな?)  ひっかけました 

それからね、それからね、こんなこともあったんですよー 
[ユニ・カレッジ年末恒例]の続きを読む
ターコイズブルーの海の誘惑 (フローラブックス)ターコイズブルーの海の誘惑 (フローラブックス)
(2008/12/01)
ジェイミー アーデン

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どこもかしこも(注:ёの場合、某スーパーのダ○エーとコンビニのロー○ン)クリスマス一色ですねえ 
みなさま、懐具合はいかがですか? 大丈夫ですか? まだボーナスでほくほくかな 
派遣のёは、イヴもクリスマスも働きまっせ~  
ボーナスどころかいつ解雇されるか冷や冷やものです 
この寒い冬に冷や汗は「課題」だけにしたいものだ 

ということで 
ここまで足を運んでくださった皆様には熱い冬を過ごしていただきたく、きょうは、カリブ海  を舞台に繰り広げられる熱いロマンスをご紹介いたしま~す 

(✿◡‿◡ฺ) ♡゜.*:.。.♡.。.:*.゜♡゜.*:.。♡.。.:*.゜♡゜*:.。.♡.。.:*.゜♡

「ジュリーは結婚式当日、夫となる男性が別の女性と情事にふけっているところを目撃した。そして、腹いせに夫の異母弟であるクリスと関係を持つことに決めた。というのも、クリスは学生時代から気になる存在だったからだ。しかし、親の目もあり、友人として付き合うことすら秘密していたのだった。一方クリスも、いつかジュリーをこの胸に抱きたいと思い続けていた。二人は、一夜限りと割り切るつもりで、ベッドをともにしたが……。カリブ海のリゾートが舞台の熱い恋。シャノン・マッケナお墨付き作家の最新作」――アマゾンより

ところで「シャノン・マッケナ」って、聞き  覚えありませんか? うふふ……。
気になるかたは  ここでチェックしてね 

 本サイト『東江一紀親衛隊ё』

Posted by ё
アメリカ後の世界アメリカ後の世界
(2008/12/17)
ファリード・ザカリア

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 今年をしめくくるのは、この本 上上 と『野望への階段』をご紹介しましたが、もう一冊おすすめしたい本が出版されました 楡井浩一さんの新刊です

 第3のパワーシフトがついに始まった。
 アメリカ一極支配の終焉と、錚々たる新勢力の台頭で、世界はどこへ向かうのか?
(帯より)
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◇◇内容紹介◇◇
サブプライム問題、リーマンショック、AIG救済、そして終わりの見えないイラク戦争等々、アメリカが自信を失う一方で、アフリカからアルゼンチンまで、アメリカ以外の国が活気づいている。途上国経済は衰えを見せず、新興の大国は影響力と愛国精神を強める。一極支配の終焉による「その他大勢」の勃興で、アメリカと世界の未来はどうなるのか?アメリカと世界の行く末を見通す衝撃の書!!
――徳間書店のサイトより――
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 アメリカと世界の「行く末」というのが…… 悲劇的な将来像を見せつけられるのでしょうか 少しお勉強モードで読んでみようと思います。

 本サイト『東江一紀親衛隊ё』
Posted by π
野望への階段野望への階段
(2008/12/20)
リチャード・ノース パタースン

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 米国大統領選に湧いた今年をしめくくるのは、この本ではないでしょうか。 上 上 お待たせしました! 三年ぶりのリチャード・ノース パタースンです。えっ、どんな本を書いているの? という人は東江一紀師匠の訳書紹介をご覧になってください グー!

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◇◇紹介◇◇
 ニューヨーク・タイムス常連のベストセラー作家が描く、米国大統領選の内幕。金、陰謀、宗教が渦巻く政治の世界をスリリングに描く。

 法廷サスペンスの雄が描いた、政治を生々しくとらえた群を抜くポリティカル・ノヴェルの傑作。

 カリスマ性に恵まれたオハイオ州選出上院議員コーリー・グレイスは、テロ事件をきっかけに、共和党の熾烈な大統領候補争いに参戦することになる。相手は、主流派が推す"本命"の院内総務と、キリスト教右派層を率いる超大物伝道師。湾岸戦争の英雄パイロットであるグレイスは、党の綱領よりみずからの良心に沿ったマニフェストを掲げ、その頑固なまでの無党派性ゆえに、気まぐれな反逆児のレッテルを貼られる。しかし、心の奥底には、パイロット時代の悲劇的な判断ミスがトラウマとして横たわっていたのだった……。
――PHP研究所のサイトより――
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 法廷サスペンスと聞くと、ちょっと身構えてしまいそうですね きゃー! でも、本書には「人種差別、テロリズム、キリスト教原理主義、同性愛者の権利、寡占メディアの台頭」(それに幹細胞研究も?)といった、今のアメリカを知るうえで欠かせない項目が、ふんだんに盛りこまれています。さらに主人公はある女性と恋におちるのですが…… もくろみ

 実は、この本が本屋に並ぶのはこの週末らしいです。あと二、三日は、じっと我慢の子ですね orz

 追記  こちらも早めにご紹介しました『パーソナリティ・ホイール あなたの中の複数の「わたし」を発見する』ですが、出版社からの情報を付け加えました。

 本サイト『東江一紀親衛隊ё』
Posted by π

ガーゴイル 転生する炎の愛ガーゴイル 転生する炎の愛
(2008/10/18)
アンドリュー・デイビッドソン

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東江師匠の最新訳書『ガーゴイル 転生する炎の愛』を読みましたあ~
お、おもしろい~

英国から届いた今年のクリスマスカードといっしょに記念撮影
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本はどんどん増えるけど、クリスマスカードは年々減りつつある。
そのわけは、ёが出してないから~


本書の帯にはこんなことが書かれております 

 「なんと魅力的な物語だろう。その学識の広さは『薔薇の名前〈上〉 〈下〉』に匹敵する――」(ニューヨークタイムズ)

:そうなんです! とっても魅力的な物語なんです 

 「たいへんな才能が登場した。処女作でこれだけの作品を書き上げる筆力に、わたしは嫉妬を禁じえない」(作家ピーター・ストラウブ)

:ピーターさん! 嫉妬する前に著者のアンドリューさんを褒めてあげてね~ん 
いやいや、最高の褒め言葉ぢゃ 

 「いくつもの世紀と大陸をまたぐ愛の物語。息もつかせぬすごい展開が待っている――」(カーカス・レビュー)

:本書は、基本的に主人公である「わたし」の一人称で書かれているんだけど、その合間合間に「彼女」の語る回想シーンとでも言いましょうか、700年にわたるふたりの愛の遍歴  が盛り込まれていて、これがとてもおもしろいんです 

 「強烈なデビュー作。この型破りなロマンスの濃密な物語に一度ひこまれると、誰も抜け出すことはできない」(パブリッシャーズ・ウィークリー)

:ロマンスは苦手分野に入る  ですが、ほんと、「型破り」って感じです 
「濡れ場」と呼べる箇所が皆無です(まあ、たしかに彼女は全裸になりますけどね)! つまり、「肉体」ではなく「精神」。「心」の愛の物語、「愛情」という印象を受けました 
読後に「彼氏ほしいなあ~」とか「今年のクリスマスも仕事だよ~」というような侘びしさを感じるようなロマンスではありません。
「真実の愛」を(そういうものがあるならば)信じて、「わたしの王子様(?)は今どこにいるの? 早く会いたい 」 と思ってしまうような、そんなロマンスだと思います。
何を言いたいのかよくわからなくなってきましたが、ストーリー性に富んだ「愛の物語」ですよー 

帯にでかでかとアンジェラ・アキさんの名前が載っていますよね。
アンジェラ・アキさんと著者のアンドリュー・デイビッドソン氏は友人のようで、それでアンジェラさんが本書に特別寄稿文を寄せられたみたいですね。(と、本書を読んでやっとわかった)

このアンジェラさんのお話もまた、心温まるいいお話なんですよ~
特別寄稿文の中でアンジェラさんが「あえてここでは本の内容には触れません。それはこの本を手にとったあたなだけの個人的な経験であってほしいからです」と書かれています。

ここを読んでいたく感動(いや、同感か?)した  も、アンジェラさんに倣います 

おもしろいロマンスですよ。興味のあるかたはぜひご自身で「経験」して欲しいです 

んが 
本書にはひとつだけ気に入らないことがあるっ 
な、なぜに「訳者あとがき」がないんぢゃあああっ 

アンジェラ・アキさんの寄稿文には少なからず心打たれましたよ、はい!
それはほんとうですけどね、でもですね、翻訳家東江一紀ファンの  としては、とってもショックだったのだ! 師匠の「あとがき」、楽しみにしてたのに~ 

アンジェラ・アキさんの寄稿文が終わったら、本も終わってしまった……
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アンドリューくん、男前ですなあ~ 


師匠、次の訳書は特別寄稿文だろうが解説だろうが、何がいくつ載っても、師匠の「あとがき」も載せてくださいねっ。よろしくお願いいたします 

どっかに「訳者あとがき」、ないかなあ~。ちょっと失礼……。

ちょろっと帯をめくってみたら……
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むむむ。なんだ、この右下のまあ~るいやつは 


それは……
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ショールの女ショールの女
(1994/03)
シンシア オジック

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 師匠に、「読めば読むほど(中略)すごみを増してくるこの作品への、そしてこれを書いたシンシア・オジックという作家への、ため息交じりの畏敬の念」を抱かせた名作を、ご紹介いたします。上 上

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◇◇あらすじ◇◇
 ショールにくるまれた乳児は、三日三晩、生きつづけた。ただの一声の発さずに…。だが、ショールを奪われた日、赤ん坊は死んだ。収容所を囲う、電流を通した鉄条網に投げつけられて、ローザの赤ん坊は死んだ。そして三十数年後―。ホロコーストを生き延びたポーランド人ローザの壮絶なる生を、圧倒的な筆力で描きあげる。心を揺さぶり、忘れがたい感動を呼び起こす迫真の作。O・ヘンリー賞受賞。――アマゾンの案内より

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 作者のシンシア・オジックは、一九四八年、ニューヨーク生まれ。本書には、収容所での親子を描いた「ショール」と、渡米後の母親の生活を綴った「ローザ」の二編が収録されています flower

 「ステラ、寒く、寒い、奈落の寒さ」という詩的な文ではじまる「ショール」に登場するのは、生後十五か月のマグダ、母親のローザ、そして十四歳のステラです。極度の飢えでローザの乳が涸れたあと、マグダは魔法のショールを吸って三日間生き延びました。このショールが奪われたとき、ローザの目の前で悲劇はおきたのです。
 
 その三十数年後、ステラに送金してもらい、ローザはマイアミのホテルで暮らしています。かつかつの生活を送るなか、街で会う貧しいユダヤ人にも、同郷のワルシャワ出身者にも、ホロコーストの研究者にも不満たらたら。一番の批判は、人生を盗んだ泥棒たちに向けられます。その批判の端々からローザの過去が浮かびあがってきます。ローザの心が安まるのは、マクダ宛てに手紙を書くひとときでした sai.leter-b

 不思議な小説です。だれもが厳しい飢えと寒さで苦しむ収容所。重苦しい描写ばかりでもおかしくないのに、ローザの足取りは軽く、体が宙に浮いているような気持ちにさえなっています。弧を描いて空中を飛ぶマグダの姿にすら、浮揚感が感じられるのです。スローモーションに切り替わったかのような、静けさに満ちた瞬間がそこにはあります。そして、乳の出なくなったローザのおっぱいは「干からびた葉脈、死火山、閉ざされた目、冷気の巣穴」と描写されます。読んでいる側の体のなかにも、じわじわ冷気が広がってきそうな表現ですね。それでいながら、透明な美しさもあります。

 マイアミに移ったローザは降り注ぐ日射しに溺れそうな気がしたり、女たちの髪や化粧の色にいちいち反発したりと、どこに行っても、熱気とあふれる色彩を感じずにはいられません。不満を爆発させ、いらいらし通しなので、母であることを誇らしく思いながら、したためるマグダ宛ての手紙には、救われる思いがしました 拍手 

 歴史的な、そして宗教的な背景がもっとよくわかっていれば、より深く読みこめたと思います。作品内の象徴について、訳者あとがきに説明してありますので、どうぞご覧ください。

 本サイト『東江一紀親衛隊ё』
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